#illridewithyou

12月16日、オーストラリア・シドニーでイスラム過激派とみられる男がカフェに立てこもり、店に居合わせた数名を人質にとった。

犯人は人質のスマートフォンを利用し、SNSで豪州を批判するメッセージを送るよう仕向けていた模様。

しかし、オーストラリア国内ではそんな流れに乗せられまいと、あるハッシュタグが流行している。

そのハッシュタグが「#illridewithyou」だ。

「I'll ride with you(一緒に乗るよ)」どういうことかというと、「イスラムの宗教的な服装をしていても、一緒に電車に乗ろう」という呼びかけ。

シドニー市内のテレビ局に勤めるTessa Kum(テッサ・クム)さんという女性がツイッターでこのハッシュタグを使い始めたのがきっかけになり、現在は世界中でこのハッシュタグを含んだツイートが投稿されている。

こういった事件が起きると、ムスリムへの反感が強まるという懸念は避けられない。

ムスリムだからという理由で無関係の人を差別したり、報復をするのではなく、尊重して共存しようという思いでハッシュタグを思いついたのだという。

#illridewithyouは本人にも思わぬ勢いでSNS上で広まり、ツイッターだけではなくTumblrなどの大手SNSにも広まっていった。

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